top of page

世界初、倉庫の国

  • 7 日前
  • 読了時間: 4分

2026年夏、静岡県下田市の線路沿いに佇む廃墟だった巨大倉庫が、ひとつの「国」になる。その名もウェアハウス公国(Principality of Warehouse)。国連には加盟できないし(するつもりもないし)、パスポートで入国できるわけでもない。でも、国旗があって、憲法があって、通貨があって、市民がいる。

世界にはこういう「自称独立国家」——ミクロネーション(Micronation)と呼ばれる国が86か国以上存在しているが、ウェアハウス公国はその日本版として、2026年夏の建国を目指している。また、調べた限りでは、倉庫の国は世界中のどこにも存在しなかった。世界初の倉庫の国といえるだろう。

静かな日
静かな日

国是——この国がつくられる理由

まず、この国の「国是」を読んでほしい。

「どこにも属さないことに不安を感じないような芯の強さと軽やかさを持てたらいいね」

会社でも、コミュニティでも、家族でもない。どこかに属していなければならないという空気が、じわじわと人を縛る時代に、この言葉はやけにリアルに刺さる。ウェアハウス公国は、その問いへの答えを「国家」というフォーマットで体現しようとしている。


ちなみに、国歌のタイトルは「Think rich, look poor」。国獣は「Doodle Monster」というカラフルなキャラクターで、それぞれが「You more humor」「Good vibes only」「more fake more true」などのバルーンを持っている。哲学とユーモアが、絶妙な温度で同居している国だ。

国獣 DOODLE MONSTER。グッズもあるよ
国獣 DOODLE MONSTER。グッズもあるよ

国家の基本情報

  • 正式名称:ウェアハウス公国(Principality of Warehouse)

  • 建国予定日:2026年7月18日

  • 首都:静岡県下田市(線路沿いの倉庫)

  • 政府:陛下/Mr.YT、国王/梅田・サニー・直樹

  • 面積:425㎢(4250㎥≒25mプール約10個分)

  • 通貨:4U coin

  • 国獣:Doodle Monster


憲法——真面目すぎると反逆罪

ウェアハウス公国には、ちゃんと憲法がある。全8条。

前文に国是を掲げたうえで、各条文がなかなか読み応えがある。


第一条(国家の本質)では「下田倉庫公国は、自称独立国家である。これを誰も否定できないし、誰も証明できない。それでよい」と宣言。


第三条(国民の権利と義務)には「すべての国民はここに来る権利を持つ。すべての国民は楽しむ義務を負う。真面目すぎることは、軽微な国家反逆とみなされる場合がある」とある。

第四条(階級制度)では「上位階級は下位階級を敬い、下位階級は上位階級をからかう権利を有する」。上下関係を逆に使う、この国らしい発想だ。


第七条(通貨)では「4U coinの価値は愛と創造性によって担保され、日本円との換算レートは陛下の気分による」。為替リスクが陛下の機嫌に依存しているのは、ある意味どこの国より正直かもしれない。


第八条(憲法改正)の条件は「陛下と国王の合意、および市民が『それおもしろい』と言った場合に限り」。民主主義とは何かを問い直したくなる。


領土——倉庫の中の「国家機構」

国土である倉庫の中には、5つのゾーンが設けられる。

入口には入国管理署があるが、ふらっと入国手続きができる。中心部の国家中枢エリアには冷蔵庫と電子レンジ、珈琲ポットが並ぶ。コルクボードの国家布告板には公式発表が貼り出される(予定)。そして倉庫の一角には国営ラジオ放送局があり、「倉庫RADIO」として定期配信が行われる予定だ。


階級制度と市民権

ウェアハウス公国の階級は7段階——市民・騎士・男爵・伯爵・公爵・国王・陛下。階級が上がるほど、国会での発言権・付議権・議決権・最終意思決定権が与えられていく。

市民権の取得方法はシンプルだ。

  • デジタル国民証書:1,500〜30,000円(階級による)

  • 物理国民カード:未定

  • 領土占有権(法人登記権):月額4,000円

証書には国王サニー梅田の署名が入り、本格的な仕様になっている。公式プレミアムグッズとしてアパレルやバッジ、ステッカーなども展開予定。


今後の展開

建国後は三つのフェーズで展開が計画されている。

建国直後では、年に一度の最大イベント「鎖国祭」を開催予定。下田といえば黒船来航で有名な「開国」の地。その場所で鎖国という、なんともウェアハウス公国らしい逆張りだ。スタンプや写真撮影などの現地体験コンテンツ、国内メディアへの露出も計画している。

3年後以降では、ギネス申請、シーランド公国など世界のミクロネーションとの外交、NFT・独自トークンとのデジタル資産連携、そして「自称高校の開校」による新教育モデルの発明まで視野に入れている。

地図に載らない国が、下田の倉庫から生まれようとしている。ユーモアと哲学と、少しの本気が混ざり合ったこの国は、「もう少し自由に生きていい」ということを、誰よりも真剣にふざけて証明しようとしている。

建国は2026年夏(予定)。市民権はウェアハウス公国の公式サイトから取得できる。

 
 
 

コメント


bottom of page